
金屬?資源?リサイクル本部
金屬資源や鉄鋼分野における上流権益投資およびトレーディング事業に加えて、リサイクルを含むサーキュラーエコノミーの領域に本格參入し、社會ニーズに対応した新規事業の創出?推進に取り組んでいます。

主な取り組み

原料炭事業
及び鉄鋼製品事業
世界的な環境意識の高まりや持続的な成長の観點から、一般炭権益事業からの早期撤退を図り、一方で、當社主力原料炭鉱山である豪州グレゴリー?クライナム炭鉱での生産増強とコスト削減を進めています。また、総合商社で唯一の炭鉱操業機能で蓄積したノウハウと既存インフラを活用し、周辺炭鉱の操業請負事業などを目指します。また、三菱商事株式會社との共同事業である鉄鋼総合商社の株式會社メタルワンが手掛ける鉄鋼製品ビジネスにおいて、當社とのシナジーを追求し、協業やサポートを行っています。
サーキュラーエコノミー事業
脫炭素化や省資源化などの潮流を踏まえて、リユース?リサイクルを含むサーキュラーエコノミー事業を拡大します。これまでの具體的な取り組みとして、IT Asset Disposition事業者であるTES-AMM JAPAN株式會社、PET(ポリエチレンテレフタレート)のケミカルリサイクル事業を推進するペットリファインテクノロジー株式會社、再生資源調達プラットフォームを構築するレコテック株式會社に対してそれぞれ出資を実行しました。これら金屬リサイクルやプラスチック等廃棄物の再資源化を含むサーキュラーエコノミー領域において、規模感のある事業の構築を行い、循環型社會の実現に向けた取り組みを進めていきます。
社會ニーズに
対応した事業
社會ニーズの大きい二次電池や脫炭素領域において、新しい事業の創出を推進していきます。すでに取り組みを進めているEV用リチウムイオン電池向け負極材の開発、新素材「グラフェン」の製造?販売事業への參畫、水素関連の実証事業に加え、二次電池のリユース?リサイクル事業や排出権取引?CCUSなどへの取り組みも開始しています。また、金屬3Dプリンタ事業を行う日本積層造形株式會社(JAMPT)では、軽量化を目指す自動車部品の開発や歯科分野での応用など高精度な実用品市場で多品種少量生産需要の取り込みを目指します。

金屬?資源?リサイクル本部の強み


総合商社唯一の
炭鉱操業機能
自社の豪州炭鉱操業で蓄積されたノウハウを自社他鉱山操業へ展開、操業請負事業への進出を目指す


世界最大規模の鉄鋼総合商社
メタルワン他の安定収益事業
成長市場での事業拡大、新規需要の取り込みを通じて安定収益基盤を拡大








希少資源の取り扱いと
新素材の開発
ニオブやクロムといったレアメタル、蛭石や蛍石といった鉱産物など、特色のある資源を取り扱っています。加えて、グラフェンなど將來性のある新素材の開発にも取り組んでいきます


成長戦略
近年の地球溫暖化?脫炭素社會への
潮流加速化を背景に、
「金屬?資源」分野ではサステナブルな事業への変革を推進します。
また、近未來の循環型社會を見據え、
「リサイクル」分野への取組みを強化します。
中計2023においては、金屬資源や鉄鋼製品などの既存事業の強化?効率化を進めていくとともに、脫炭素化や省資源化などの潮流を踏まえた新しいビジネスの創出に本格的に取り組んでおり、本部のビジネスポートフォリオの変革を進めていきます。
具體的には、以下の3つの事業領域に注力して取り組んでいきます。
1つ目は、金屬リサイクルや廃棄物の資源化を中心としたサーキュラーエコノミー領域において、規模感のある事業の確立を目指します。
2つ目は、水素、二次電池、新素材といった社會ニーズに対応する新しい事業への取り組みを加速します。
3つ目は、金屬資源分野においてコスト競爭力のある上流権益への投資を継続します。必要に応じて資産を入れ替えることで、質の高い上流権益のポートフォリオ構築を進めていきます。
既存領域における各事業の競爭力強化と社會の潮流を踏まえた將來の収益の柱の育成を両立させていきます。