雙日、使用済みプラスチック容器の効率的な回収?リサイクルの実現に向け、川崎市內マンションにて検証プロジェクト『POOL PROJECT KAWASAKI』を開始
~ 水平リサイクルによる、より高度な資源循環の実現を目指す ~
2022年2月8日
雙日株式會社
雙日株式會社(以下「雙日」)は、このたび、Enevo Japan株式會社(以下「Enevo」)、花王株式會社(以下「花王」)、凸版印刷株式會社(以下「凸版印刷」)、レコテック株式會社(以下「レコテック」)と協力し、神奈川県川崎市內のマンションにて、家庭から出る使用済みプラスチック容器の効率的な回収および水平リサイクル(※1)の実現に向けた検証プロジェクト『POOL PROJECT KAWASAKI』(以下「本プロジェクト」)を開始しました。

「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が2021年6月に公布され今年4月1日に施行予定であることから、プラスチック製容器包裝などの製造?販売?提供事業者(以下「製造事業者など」)による家庭から出る使用済みプラスチック容器の分別回収?リサイクルがさらに加速することが期待されます。
一方、家庭から出るプラスチック容器の分別回収?リサイクルには、以下の課題が殘されています。
1.? 分別回収?リサイクルにかかるコストが依然として大きいこと
2.? 回収率を上げることが難しく、十分な量を回収できないこと
今後、分別回収?リサイクルをさらに加速させるためには、持続可能なコストで、再製品化に十分な量を安定的に分別回収?リサイクルできる仕組みの構築が急務です。
本プロジェクトの目的は、上記仕組みの構築および家庭から出るプラスチック容器の再製品化を通して、より高度な資源循環を実現させることです。本プロジェクトでは、2022年度以降の取り組み拡大に向け、具體的に以下項目を検証します。
1.排出元に近い場所における回収による効果検証
家庭から出るプラスチック容器の排出元であるマンションに3タイプ(つめかえパック、お菓子?野菜などの包裝材、ボトル容器)の回収ボックスを設置し、回収率および回収狀況のモニタリングをおこないます。
2.回収品目ごとの水平リサイクルの実現性
つめかえパックは花王、お菓子?野菜などの包裝材は凸版印刷、ボトル容器は雙日にて水平リサイクルを検証し、水平リサイクル実現に向けた課題抽出と解決策を検討します。
3.IoTデバイスや宅配物流などの活用による収集運搬の効率化
レコテックの資源循環プラットフォーム“POOL”(※2)とEnevoのセンサーデバイス(※3)を活用し、リアルタイムで回収ボックスの堆積量を可視化します。また、宅配物流などを活用した効率的な収集運搬の実現性について検討します。
●実証期間:2021年11月22日(既に開始済)~2022年3月18日(予定)
フェーズ1:回収?狀況調査
フェーズ2:回収品の運搬?選別?リサイクル
●実証場所:メイフェアパークス溝の口(川崎市高津區)、雙日武蔵小杉社宅(川崎市中原區)、雙日百合ヶ丘社宅(川崎市麻生區)

【本プロジェクトの概略図】

【メイフェアパークス溝の口に設置した回収BOX】
2022年度以降、本プロジェクトの検証結果を踏まえ、川崎市をはじめとする自治體とともにさらに規模を拡大し、多くの製造事業者などが參入できる分別回収プラットフォームを構築させ、持続可能なコストで再製品化に十分な量を安定的に分別回収?リサイクルできるような仕組みづくりを加速します。
雙日は、本プロジェクトを含むリサイクル事業などの脫?低炭素ビジネスの構築?拡大を通して、脫炭素社會?持続可能な社會の実現に貢獻していきます。
(※1)?水平リサイクル:使用済みの製品を回収し再資源化して、元の製品を製造することです。
(※2)?資源循環プラットフォーム“POOL”:レコテックが開発したデジタルプラットフォームです。プラスチックをはじめとする再生資源を持続的に循環させるために必要な「品質」「コスト」「調達量」「トレーサビリテ?!工吻閳螭蚩梢暬?、一元管理することができます。
(※3) Enevoのセンサーデバイス:超音波センサーを用いて回収ボックス內の堆積率を可視化し遠隔での確認も可能にすることで、回収タイミングの最適化を実現します。
(ご參考)
Enevoの概要
會社名 | Enevo Japan株式會社 |
---|---|
設立 | 2015年1月 |
所在地 | 東京都港區芝浦3丁目2番16號 |
代表者 | 代表取締役 高澤 拓也 |
事業內容 | センサー販売事業 |
資本金 | 1,500萬円 |
Webサイト | https://www.enevo.co.jp/ |
花王の概要
會社名 | 花王株式會社 |
---|---|
設立 | 1940年5月 |
所在地 | 東京都中央區日本橋茅場町1丁目14番10號 |
代表者 | 代表取締役社長 執行役員 長谷部 佳宏 |
事業內容 |
「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業 |
資本金 |
854億円 |
Webサイト | https://www.kao.com/jp/ |
凸版印刷の概要
會社名 | 凸版印刷株式會社 |
---|---|
設立 | 1900年1月 |
所在地 | 東京都文京區水道1丁目3番3號 |
代表者 | 代表取締役社長 麿 秀晴 |
事業內容 |
情報コミュニケーション事業、生活?産業事業、エレクトロニクス事業 |
資本金 |
1,049億8,600萬円 |
Webサイト | https://www.toppan.co.jp/ |
レコテックの概要
會社名 | レコテック株式會社 |
---|---|
設立 | 2007年5月 |
所在地 | 東京都千代田區九段南1丁目5番6號 |
代表者 | 代表取締役 野崎 衛 |
事業內容 |
資源循環プラットフォームの構築、環境コンサルタント |
資本金 |
3,100萬円 |
Webサイト |
【関連リリース】
2021年1月25日付リリース
「雙日、サーキュラーエコノミー実現に向けた再生資源循環プラットフォームを構築するレコテック株式會社に出資」
2021年11月9日付リリース(レコテックによるリリース)
「資源循環プラットフォーム”POOL”を新たにローンチしました?!?/a>
【本件に関する問い合わせ】
(リリースに関する問い合わせ)
雙日株式會社 広報部 03-6871-3404
(事業に関する問い合わせ)
雙日株式會社 金屬?資源?リサイクル本部 資源リサイクル部
資源循環事業課 ce-0@sojitz.com